最近、ChatGPTのモデルがどんどん増えてきています。
そのため「どのモデルを使えばいいのかわからない!」という声をよく聞くようになりました。
「公式の説明文を読めばわかるのでは?」
という声もあるかもしれませんが、公式のページは機能的な部分しか書いておらず、英文のため正直よくわかりません。
(公式ページ:https://platform.openai.com/docs/models)
そこで、今回は2024年10月現在使用できるモデルについて、それぞれの特徴をわかりやすく解説していきます!
この記事を読めば次のことがわかります。
- ChatGPTの各モデルの特徴
- ChatGPTの各モデルの使い分け
それではよろしくお願いします!
各モデルについての解説
ChatGPTのモデルにはいくつかのバージョンがあり、それぞれが特定の目的に応じた機能を持っています。
登場順としては、GPT-4、進化版のGPT-4o、最新のo1シリーズという流れです。
じゃあ一番新しいo1シリーズを使っていればいいのか!
といえばそういうわけではありません。
ここでは、それぞれの特徴と主な用途について解説します。
GPT-4(旧モデル)
旧モデルで、現在は使用される機会がほとんどありません。
公式からも「他のモデル」扱いをされて、見えにくい箇所にあるため、今後新しいモデルが登場すると消えていくと思われます。
- 特徴:従来の高知能なモデル。GPT4oの下位互換のため、使用される機会はほとんどない。
- 用途:特になし
GPT-4oシリーズ
GPT-4oはGPT4の高機能版で、普段の生活や仕事で使いやすいモデルです。
デフォルトでこのモデルが選択されているため、多くの人はこのモデルをメインで使用していると思います。
GPT-4oシリーズで選択できるモデルは次の3つがあります。
GPT-4o
日常的な使い方に最も適しているモデルです。
文章の作成、簡単なデータ分析など、画像生成、コーディングなどさまざまな用途で利用可能できます。
多段階の処理が必要な複雑なタスクにも対応できるので、幅広いニーズに応えることができます。
GPT-4o mini
GPT-4oより高速で処理ができるモデルです。
処理速度が速い分、能力はGPT-4より劣ります。
シンプルなタスクを素早くこなせることが特徴です。
無料版がメインで使用できるモデルはこのモデルになるようです。
Plusユーザーの場合、GPT-4と同じように「他のモデル」扱いになっており、見えにくい場所に追いやられています。
あとで登場するo1-miniの登場によるものかもしれません。
GPT-4o with canvas
ライティングとコーディングに特化したモデルです。
ブログを書いたり、コードを書いたりしたい時におすすめです。
詳細については次の記事で取り上げているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
特徴 | 用途 | |
---|---|---|
GPT-4o | 日常的な使い方に最も適している | なんにでも使える |
GPT-4o mini | 高速な処理ができる | シンプルなタスク |
GPT-4o with canvas | ライティング・コーディングに特化している | ライティング、コーディング |
o1シリーズ
複雑な推論が得意なモデルで、専門的な分野や深い推論が求められる場合に使用されます。
使用回数の制限が厳しいため、ここぞという時に使用することがおすすめです。
o1シリーズで選択できるモデルは次の2つがあります。
ChatGPT o1-preview
複雑な推論に非常に強いモデルです。
科学的な議論をしたい、技術的な内容を深掘りしたい、高度なデータ解析をしたいなど、複雑な問題解決をしたい場合にはこのモデルを使用することがおすすめです。
ただし非常に深く考えるため、回答を得るのに時間がかかります。
ChatGPT o1-mini
o1-previewよりも高速な推論が得意なモデルです。
コーディングやカスタマーサポートなど、早く結果を得たい場合に使用することがおすすめです。
感覚としてはo1-miniがGPT-4oと同じくらいの回答速度です。
ただし、o1-miniの方が推論が得意な分、精度の高い回答をしてくれます。
特徴 | 用途 | |
---|---|---|
o1-preview | 複雑な推論が得意 | 専門的な知識が必要な質問 |
o1-mini | 高速な推論が得意 | コーディング、カスタマーサポートなど |
普段な日常遣いはGPT-4o、推論が必要な場合はo1シリーズという感じに使い分けられると良いかと思います。
おすすめの使い分け
言葉だけだと伝わりにくい部分が多いと思うので、私の使い方を例にシーン別にどのモデルを使用しているかを紹介させていただきます。
私の場合、私が主に使用しているモデルはGPT-4o、o1-preview、o1-miniの3つです。
旧モデルはほとんど使用されていないとお伝えしたとおり、GPT-4はまったく使用していません。
いくつかありますので、ひとつずつ紹介していきます。
文章作成
簡単な文章の作成(GPT4o)
メールの文章や議事録など、簡単な文章の作成はGPT4oを使用しています。
書きたい内容を箇条書きで書いて、まとめて文章に書いてもらう部分をChatGPTにお願いしています。
この辺りは日常的な使い方なのでGPT4oで十分です。
ブログ文章(GPT-4o with canvas)
ブログの文章はCanvasを使用することが多いです。
最近は構成とざっくり文章だけを自分で書いて、肉付けをCanvasに書いてもらうことが増えてきました。
最終的にほとんど書き直すので、効率化できているのかはよくわかりませんが 笑
仕事(アプリケーション開発)
プログラミング(GPT4o、o1-preview)
うちの会社は客先に納品するソースコードにAIを使用することはNGなので、すべてのソースコードを参照するGitHub Copilotなどが使用できません。
そのため、基本的には自分で書くことが多いですが、関数の一部だけChatGPTに書いてもらうことがあります。
GPT4を使用することが多いですが、複雑な数式を使うときや、アルゴリズムが複雑な時などはo1-previewを使用することもあります。
エラー分析(GPT-4o)
エラー分析にはガッツリChatGPTを使用しています。
GPT4oにエラーメッセージやエラーログを全部渡せば、解決策が出てくることが多いのでとても重宝しています。
解決策が出ない場合でも、何かしらのヒントがもらえるので、続きは自分で調べることが増えています。
自己分析
コーチング(GPT4o)
最近は自己分析するときもChatGPTに依頼することが多いです。
ChatGPTにコーチやメンターになってもらい、自分の思考を深掘りしてもらっています。
ひとりではなかなかできないことでも、ChatGPTの力を借りると簡単にできるようになります。
というように、私はGPT4oを使用することが多いです。
推論ありきの質問をすることが少ないからだと思います。
このように各モデルの強みを知って、用途に合わせて使い分けるようにしましょう。
そうすることでChatGPTをうまく使用できるようになります。
まとめ
本日はChatGPTのモデルの違いについて解説しました。
モデルごとの強みを知って、生かすことで作業の効率がさらに上がります。
その際には自分がやりたいことを明確にしておくことも大事です。
また、これからもAI技術はどんどん進化していくので、常に新しい知識を取り入れて活用していく必要もあります。
時代に合わせて知識をアップデートし、その時々に合わせて最適なツールを選べるようにしていきましょう!