最近、ChatGPTに「ChatGPT 4o with Canvas」(以下、Canvasと呼びます)という機能がリリースされました。
この記事の前にChatGPT 4o with Canvasをフル活用して書いたブログを投稿していますので、興味があれば確認して見てください。
https://plenty-time.com/ai_blog_sample/
CanvasはChatGPTと対話しながらブログやコードを書ける機能です。
これまでは、文章の一部を編集したり、特定の部分を指定して修正することが難しかったのですが、Canvasによりその手間が省けるようになりました。
文章の編集作業がより直感的になり、ユーザーにとって非常に便利なツールとなっています。
この記事では新しく登場したCanvasについて解説していきます。
この記事を読むことで次のことがわかります。
- ChatGPT 4o with Canvas(ブログ)の基本的な機能
- ChatGPT 4o with Canvasのブログでの上手な使い方
ブログとコードの両方を書くと長くなるので、今回はブログ作成に焦点を当てて解説します。
それではよろしくお願いします!
ChatGPT 4o with Canvas(ブログ)の使い方
Canvasの使い方はとても簡単で、「ChatGPTにブログを書きたい!」ということを伝えるだけです。
とはいえ、この伝え方にコツがいるようで、変に伝えるとCanvasを使えないようです。
そこで、まずはCanvasを立ち上げる方法を紹介します。
※2024/10/12現在「ChatGPT 4o with Canvas」機能はPlus会員でなければ使用できません。そのため、この手順はPlusユーザーであることを前提で進めていきます。
Canvasの立ち上げ
- ChatGPTの画面から「新しいチャット」画面を開きます。
- 左上のモデルの中から「ChatGPT 4o with Canvas」を選択します
- Canvasを使いたいことを明確に伝えるメッセージを送ります。
- 〇〇についての文章を書きたいのでCanvasを立ち上げてください
- 〇〇についてのブログを書いてください
というように伝えると、Canvasの画面が立ち上がります。
「インスタグラムの文章を書いてください」や「メール文章を書いてください」ではCanvasは起動しなかったため、「Canvasを立ち上げてください」と伝えることが確実のようです。
Canvas画面の機能
Canvasの画面には大きく3つの機能があります。
- 通常のチャット機能(左のサブ画面)
通常のChatGPTと同じように、チャット入力エリアから質問ができる機能です。 - 文章編集画面(右のメイン画面)
ChatGPTが書いた文章が表示されます。
ユーザーが編集を行え、一部の文章を選択して質問することができます。 - 文章専用構成機能
文章専用の構成機能が使用できます。
詳細は次の章で紹介します。
これらの機能を使いこなすことで文章の作成を効率的に行うことができます。
文章専用の構成機能の解説
ここでは先ほど紹介した文章専用の構成機能について解説していきます。
余談ですが、「文章専用」と書いてある通り、コードを編集する場合は異なる機能が表示されます。
構成機能には上から順番に次の5つの機能があります。
- 絵文字の追加
- 最終仕上げ
- 読解レベルの変更
- 長さの調整
- 編集の提案
ここからはこの5つの機能について紹介していきます。
絵文字の追加
絵文字の追加機能を使うと、文章に絵文字を追加できます。
絵文字を使うと、読者の目を引いたり、コンテンツの親しみやすさを向上させることできるので、そういったことをしたい時には便利な機能です。
(下の例ではめちゃめちゃイマイチな文章になっていますね 笑)
個人的な意見としては、この機能の使い所がわからないという印象です。
絵文字はSNSの投稿などの短文では効果的ですが、ブログのような長文コンテンツにはあまり向いていないかもしれません。
とはいえ、短文の作成や修正であれば通常のChatGPTでも十分なため、この機能の使い所がわからないと感じています。
最終仕上げ
最終仕上げ機能を使うと、文法や誤字脱字を修正して、文章全体を読みやすくしてくれます。
私は誤字や脱字が多いため、この最終チェック機能はとてもありがたいです。
ただ、思った以上に修正されることもあり、伝えたいニュアンスが変わる場合もあります。
そのため、通常のチャット機能で誤字脱字の修正をお願いする方が使い勝手が良いかもしれません。
Canvas全体に言えることですが、差分が確認できる機能があればさらに便利だと感じました。
差分があれば修正内容の前後を見比べられるので、どこに変更が入ったのかがわかりやすく、効率的に修正作業を進めることができます。
読解レベルの変更
読解レベルの変更機能を使うと、ターゲット読者に合わせて文章の難易度を調整できます。
レベルは幼稚園児から大学院生向けまで選べ、様々なニーズに対応可能です。
大学院生レベルは論文のような文章を書いてくれます。専門的な話になると専門用語が増えるのかもしれません。
幼稚園児レベルは文章がかなり簡潔になります。幼稚園児に問いかけるような感じになっています。
幼稚園児向けは少し行き過ぎな印象ですが、中学生から大学生レベルであれば実用的な感じがします。
長さの調整
長さの調整機能を使うと、文章の長さを変更することができます。
最長と最短で文章量が全然異なりますね!
最短は減らしすぎな気がしますが、文章を簡潔にすると読者の負担を減らして必要な情報をすぐに提供することができます。
そのため、私は文書を短くする機能を使う機会が多くなる気がします。
逆に文章を長くしたいと思うことがあまりないので、こちらは使用することは少ないかもしれません。
編集の提案
編集の提案機能を使うと、文章の改善案を提示してくれます。
このように気になる文章に線を引いて改善案を提案をしてくれます。
使ってみると具体性に欠ける部分の指摘が多い印象です。
(私が具体的な文章を書けていないだけかもしれませんが。。。)
個人的には構成機能の中で一番使えそうだと感じています。
あくまでも提案なので、文章を強制的に変更されることもなく、提案を受け入れることも拒否することもできます。
また、異なる視点を得ることで、言葉が足りない部分がわかったり、新しいアイデアを得れるため、とても便利だと感じました。
実際に使ってみた感想
結局対話機能が一番便利!
ここまで文章専用の構成機能について紹介してきましたが、使ってみて最も便利だと感じたのは、対話しながら編集できる点です。
ChatGPTといえば対話機能。
ということで、対話機能に戻ってきました 笑
通常のChatGPTと異なる点は、文章の一部を選択して質問できることです。
これにより、細かな修正が簡単に行えます。
ブログの文章を自分で修正することもできるので、
「文章を修正してみたから確認してよ」
ということが簡単にできます。
修正後は次のようになります。
選択した範囲のみ変更が行われます。
よりリアルタイムに相談しながら文章を作成できるので、文章を効率よく書けて、思考の整理もしやすくなりました。
全体を通じた個人的な評価
私は1年ほど前に一度だけ文章生成AIを使用したことがある程度で、実はこれまで文章作成にAIをあまり使ってきませんでした。
ですが、当時の生成AIでも今回紹介した機能の多くが使用できていました。
そのため、ようやくChatGPTでも文章生成向けの機能が使えるようになったというという評価です。
ChatGPTは万能型でどんな仕事にも使えることが良い部分ですが、逆に明確に目的が決まっている特化型にはどうしても勝てない印象です。
とはいえ、相談しながら文章を編集できる点は効率的で実用的なので、今後は使用することも増えると思います。
個人的に考えるベストな使い方
ChatGPTに最初から最後まで書かせるのはおすすめしません。
ChatGPTが生成した文章だけでは、検索エンジンで評価されないからです。
Googleは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を重視しています。
生成AIに任せると、これらの要素が不足する可能性があります。
そのため、構成や大まかな文章は自分で考えて、文章の肉付けや整形をChatGPTに手伝ってもらうことがベストだと感じています。
これにより、独自性や信頼性を保ちながら、効率的に記事を仕上げることが可能です。
まとめ
今回はChatGPT 4o with Canvasの文章生成機能について紹介しました。
ChatGPTに限らずAIに何かを頼むときはすべてを任せるのではなく、サポーターとしてAIを活用することが大切です。
そうすることで、自分のスキルや専門性を生かして、より高品質で独自性のあるブログ記事を作成できます。
Canvasをうまく活用して効率的にブログを書いていきましょう!